いのうえ

気まぐれに気になったことを拙く書いています。気が向いたらコメントしてくださ〜い!

平家物語

 諸行無常の響きあり、というのは800年以上昔の人が言っていたことだが、21世紀の今現在もまあその通りである。大好きな絵師さんの一人が、私が完全なる無知のジャンルに完膚なきまでに移られてしまった。さらに、もう元のジャンルの本は出さないとおっしゃっていて、今の私は偏に風の前の塵に同じである。再販もしないそうなので二度と手に入れることができない。ツイートを見る限り、自分の意志がはっきりしていて言ったことは決して曲げなさそうな方だから、無理でしょう。住んでいるところがクソ田舎なので、都心に出るのに金も時間もかかって億劫だからと行かなかったイベント…に行けばよかった。平家物語で言っていたように、世の常などというものは存在しない。好きなジャンルの作品を提供してくださる方が、いつまでもいつまでもそこにいられるとは限らないのだから行ける時はイベントに行くべきだし、買える時に同人誌は買うべきであるのだ。おそ松さんやコナンのように、元々有名な界隈ではなく、本当に限られた絵師さんしかいらっしゃらないので、なおさらである。

 

 しつこいが、一方的にかなり好きな方だったので切ない。超難関大の出身の方で、他人の惚気話を聞くとイラっとしてしまう私でも、その方の恋人についてのつぶやきは素敵だなぁと思っていた。所変われば、昔の友人とは疎遠になっていくように、世の中の事物は流動的で、自分がその潮流に乗ることができなければ、もうお終いでしかないのだが、それでもやはり寂しい。